2015年8月14日金曜日

安倍談話が出される、「お詫び」は間接、慰安婦は女性が「名誉と尊厳を傷つけられた」、謝罪はおしまい

http://www.sankei.com/politics/news/150814/plt1508140016-n1.html

ついに安倍談話が出されました。

全体的にバランス重視だと思います。良い点もあるし、気になる点もありますが、全体としては短い文章の割りににかなり多くの事柄をうまく入れて良いバランスだと思います。

注目した点を挙げたいと思います。

1 「お詫び」は入るも間接的:わが国がお詫びをしてきた、 として過去のお詫びに触れますが、今お詫びをするという事にはなっていません。また、「こうした歴代内閣の立場」というのもどこにかかるかはいくつかの解釈が可能となっており、薄めていると言えます。

 我が国は、先の大戦における行いについて、繰り返し、痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明してきました。その思いを実際の行動で示すため、 インドネシア、フィリピンはじめ東南アジアの国々、台湾、韓国、中国など、隣人であるアジアの人々が歩んできた苦難の歴史を胸に刻み、戦後一貫して、その 平和と繁栄のために力を尽くしてきました。
 こうした歴代内閣の立場は、今後も、揺るぎないものであります。

2 慰安婦:「慰安婦」という単語を使っていませんが、それらしい部分が二箇所あります。しかし、これも〇〇人という事も言っておらず、「日本人慰安婦」と捉える事も可能で、「女性の尊厳」「人権」という一般的なものになっています。

戦場の陰には、深く名誉と尊厳を傷つけられた女性たちがいたことも、忘れてはなりません。

私たちは、二十世紀において、戦時下、多くの女性たちの尊厳や名誉が深く傷つけられた過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、そうした女性たちの心に、常に寄り添う国でありたい。

3 もう謝罪はしない:この部分は意外でした。前後との繋がりもやや唐突に見えますが、はっきりと「もう謝罪を続けない」と宣言したのは思い切った内容であったと思います。

 日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の八割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。

さて、談話が出て、各方面がどういう反応を示すかが楽しみです。

0 件のコメント:

コメントを投稿