2017年12月31日日曜日

日韓慰安婦合意が終了へ

慰安婦合意からちょうど2年が経過しましたが、今「最終かつ不可逆的だったはずの合意の存続が危うくなっています。

文在寅政権が発足し、慰安婦合意をあたかも朴槿恵(弾劾・罷免後公判中)前政権の汚職で不当なものであったかのように、これを「検証」し、疑義を呈しています。


文政権は数か月かけて慰安婦合意を検証し、「被害者(=元慰安婦)の声を十分聞いていなかった」、「プロセスも不当」、として合意に問題ありという結論を発表しました。7割以上の慰安婦が1000万円もの金を受け取っていても関係ありません。

多くの韓国国民が反日で凝り固まっており、感情的に慰安婦運動を終わらせまいと考える異常な政治状況の中、文政権としては安易ながらこれしか選択肢が無いという結論かも知れません。

しかし、米国が仲介し、そもそも対北朝鮮・中国の安全保障上の理由米国の意向で結ばせた側面もある国際的合意を感情優先で破って良いのでしょうか。韓国は先進国・文明国であるならば、国際的な約束を守らねばなりません。また、いつ北朝鮮との戦争が起きてもおかしくない状況で日米との結束を自ら放棄するような行動です。日本での韓国への不信感は今に始まったことではありませんが、簡単に約束を反故にする国ということが国際社会に伝わって失うものは大きいでしょう。

ところが、韓国では合意後も日本大使館前の慰安婦像を撤去するどころか、国内外で慰安婦像を増やし、路線バスに乗せて運行し、国の慰安婦記念日も定めました。まさに慰安婦を通じた不滅の反日運動・国民的娯楽というところです。

韓国政府は慰安婦合意を破棄するでしょうか。損得を考えて、完全破棄はしないかも知れません。はっきり破棄の宣言まではしないものの、これまでもそうであったとも言えますが、無視・無効化という方法で有耶無耶にするのかも知れません。

韓国国民は、慰安婦問題と、国際的な信頼や国家安全保障のどちらが大切なのか、目を覚ました方が良いのですが、「その時」が来るまで分からないのでしょう。

また、毎度の事でひどいものですが、朝日新聞が自らの虚偽報道との関わりや責任に一切言及しない社説を掲載しています。韓国の自業自得の面はあるにせよ、日韓関係を破壊し、韓国を国家的危機に陥れた責任はどうなるのでしょうか。とことん恥知らずな会社です。