慰安婦についての私の理解はこうです。簡単に言えば、
慰安婦はもちろんいた。慰安所=軍向けの国営(官営)売春(娯楽)施設であった。また(例外が無かったとは言わないが)従業員は高給を一つの動機として募集に応じた自由意志の者であった。そこには日本人(内地人)や当時日本国民であった朝鮮人他の民族出身者も参加した。前線を含む戦地(交通機関も無い)にあったのだから全て民間業者任せは無理、軍の一定の関与は当たり前であり合理的であった。戦地でもあり、危険手当て相当分も含めた高額報酬。
という事です。もちろん、日本政府や軍の「従業員は自由意志の者だけにするように」という方針が守られ無かったケース、例えば親に売られたり朝鮮人ブローカーに誘拐されたり騙されたりという例外はあり、そういった被害者には同情いたします。悲しい話です。ただ、それがさも全体がそうであったと飛躍させるのは全くの別問題です。
「国家が売春サービスを提供するのがけしからん、モラルに欠ける、女性の人権軽視」という事ですか?どうでしょうか。売春は今の日本では建前上は違法ですが、実態としてあります。世界中であります。良いか悪いかは別としてあります。この問題を一番声高に叫ぶ韓国でも最近まであった「国営」キーセンツアーはどうでしょうか?
ではギャンブルはどうでしょうか。国や時代が異なれば価値観も変わり、例えばイスラム諸国では現在でもギャンブルは社会的害悪として禁止されている一方、日本では堂々と国営・公営ギャンブルがありますね。「害悪であるギャンブルを国が運営しているからけしからん」ですか?そういう声も多少はあるでしょうが多数派ではありません。多くの人が自己責任の範囲で趣味で楽しんでいます。社会的な合意があります。日本中央競馬会や国を断罪しますか?宝くじはどうですか?国がやるのは悪で民間なら良いという話ですか?パチンコはどうですか?パチンコを全くの合法と考える人は少なく、多くの依存症患者を生み出しています。
今からわずか100年前の1915年の時点で、世界の主要国で女性の参政権がある国はありませんでした。議員に選ばれるための被選挙権ではありませんよ、投票する側の選挙権すら無かったのです。今からすれば当然とんでもない事です。聞かれれば私もそう感じます。では「大変な差別である、人権問題である」と言って「現在90歳以上のおばあちゃん達が1945年まで選挙権が無かったので謝罪せよ、賠償せよ」と遡って言いますか?答えは否です。
日本の高度経済成長の時期、今で言うところのブラック企業はそこら中にありました。あまりのブラック振りに今なら批判に晒されて会社が潰れていたケースも多いでしょう。週休2日でもなく当時の休みは1日、残業時間だって物凄かったわけです。今から思えば良くなかった事も多かったでしょう。ただ、それを今になって「大変な人権侵害であった、奴隷労働であった、遡って謝罪せよ、賠償せよ」と主張しますか?聞いたことがありません。
学校などでの体罰はどうでしょうか?今では絶対に駄目ですよね。過敏と思われるほどです。一世代前の30年前はどうだったでしょうか?普通にありました。別に体罰を肯定するものではありませんが、30年前の日常を今から見れば大変な問題行為であり、今なら教員が懲戒免職になるような行為が多数あったでしょう。それを今の基準で裁きますか?
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