2015年1月30日金曜日

江川紹子女史VS朝日新聞訴訟原告団

先日行われた対朝日新聞訴訟の原告団の記者会見で興味深いやり取りがありましたので検証したいと思います。ちなみにこの動画はそれ以外の部分もとても参考になるものです。原告団のいくつかの論点や多少脱線もありますが挑発に乗らない冷静な説明や上手い切り返しも素晴らしいと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=D8ACD5ctO_Q

この中で有名なジャーナリスト江川紹子女史が出てきます。別に彼女は必ずしも左派やリベラル派の代表という訳ではなく、違う意見もあろうとは思いますが、彼女の発言や論点は朝日新聞(的なもの)にシンパシーを抱く人たちの分かりやすい見本かなと思いました。なお、彼女は「(知人でもある)元朝日新聞の植村隆記者をこれ以上批判しても意味は無い、もうやめよう」という趣旨の記事も書いています。

動画にある以下の彼女の質問は現在の朝日新聞的慰安婦問題の視点に共通して見られます。

・「強制連行が無ければ『(日本の)恥(註:意味としては言われなき汚名や棄損された名誉と言い換えても良い)』は無かったと考えるのか?」
→「強制連行は無くても『慰安婦制度があった』という日本の恥や汚点は変わらずにあるではないか」という意味であると理解します。

・「強制連行が無ければ慰安婦問題は無かったと考えるのか?」
→「強制連行は無くても『慰安婦問題』が無くなるわけではない、強制連行の有無に関係なく『慰安婦問題』自体は厳然としてあるではないか」という意味であると理解します。

・「強制連行が無ければ慰安婦問題=売春問題という事か?」
→「『慰安婦問題』と『売春問題』を一緒にするな。両者は別物だ、慰安婦問題には売春問題とは別の問題が存在するのだ」という意味であると理解します。

・「強制連行が無ければ慰安婦に強制性は一切無かった、という事で良いか?」
→「強制連行は無くても『(広義の)強制性』があったではないか、その意味で慰安婦問題は存在したではないか、慰安婦問題の重大なポイントは強制連行の有無ではなく『強制性』である」という意味であると理解します。

今、崩れつつある朝日新聞や左派の論点(韓国での論点にも繋がる)が良く分かると思いました。

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