2015年1月9日金曜日

元朝日記者の植村隆氏が法廷に!

今回は別の内容を扱う予定でしたが、予定を変更してこちらの内容について考察します。

あの元朝日記者の植村隆氏が法廷に、というニュースですが、訴えられた側ではありません。訴えた側です!リンクは産経新聞です。

http://www.sankei.com/affairs/news/150109/afr1501090025-n1.html

さらには社説の「主張」にまで出ました。

http://www.sankei.com/affairs/news/150110/afr1501100004-n1.html

日本外国特派員協会での会見や上記記事の主なポイントは以下の通りです。

1 「自分は慰安婦記事を捏造していないのに捏造記者」と事実無根の事を言われて、自分や家族、職場である大学が様々な被害を受けた。

2  自分を捏造記者呼ばわりした週刊文春発行元の文芸春秋社と東京基督教大学の西岡力教授を相手に計1650万円の損害賠償と謝罪記事の掲載などを求める訴えを東京地裁に起こした。

3 自分は日本を愛する愛国者であり、決して反日などではなく、日本がアジアの仲間に信頼される存在になってもらいたい、との思いで慰安婦記事を書いてきた。不当な言論弾圧には断固屈しない。

4 会見に同席した神原氏をはじめとする弁護士は170人の大弁護団であり、また「負けるな北星の会」にも連なると思いますが、数百名の方が植村氏を支援しているとの事。

考察したポイントがいくつかあります。

1 植村氏が被害を訴える、彼や家族また職場への常軌を逸した違法な行為があるとすれば、そういった行為はもちろん許容されません。違法行為が許されない事は当然であるのみならず、これ以上植村氏側を利さないためにも、バカな行為はやめてもらいたいです。
 
2 一方で、植村氏は言論やジャーナリストを語るならば、なぜ堂々と言論で勝負しないのでしょうか?これまで彼が表に出てきたのは弊ブログでもご紹介したように文芸春秋への(一方通行の)寄稿、NYT・朝鮮日報・ハンギョレ新聞のインタビューであり、厳しい突っ込みはされない「安全地帯」でした。「捏造はしていない、正当な記事であった」と言うなら産経新聞のインタビューも逃げずに受けて、堂々と自説を主張すれば良かったのです。それがいきなり訴訟、しかも170人の弁護士ですか?

3 神原弁護士は今後同様の訴訟を次々に起こしていく旨発言しています。これはどういう意味なのでしょうか?明確な違法行為を糾弾して行くというのか?もしくは植村氏側自身が「言論弾圧の被害者」を主張しながら自分達が気に入らない・都合の悪い言論を訴訟によって攻撃していきますよ、という意味でしょうか?もしそうだとすればそういうものを濫訴と言うのでしょうし、言論の自由の範囲の正当な批判まで圧力をもって封じようというのであればそれこそが言論弾圧でしょう。

4 百戦錬磨の週刊文春はリスクは織り込み済みであり、堂々と受けて立つでしょう。「朝日キラー」西岡教授にしても対決は(当初は法廷でというつもりではなかったのでしょうが)望むところでしょう。

最後に言います。

なぜ金学順さん本人が親にキーセンに売られた、と言っていたのにそれには一切触れず、その代わりに本人が言ってもいない、また後の日本政府相手の訴状にも一切出てこない「金学順さんが女子挺身隊の名で(誰かさんによって)戦場に連行された」という記事を書いたのか?

について正直・
誠実かつ合理的に説明をしてもらえないでしょうか?

植村氏が「捏造はしていない」(本当にその意図は無かったのかも知れません)と主張しても、世間や読者は普通はこういうものを「捏造」と解釈するのではないでしょうか?

ご参考までに植村氏の古巣朝日新聞が中心となっているコトバンクで「捏造」の意味を再確認しましょう。

ねつ‐ぞう〔‐ザウ〕【×捏造】
[名](スル)《「でつぞう(捏造)」の慣用読み》事実でないことを事実のようにこしらえること。でっちあげること。「記事を―する」

ねつぞう【捏造】
( 名 ) スル
〔「でつぞう(捏造)」の慣用読み〕
実際にはありもしない事柄を,事実であるかのようにつくり上げること。でっちあげ。 「会見記を-する」

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