朝鮮日報が元朝日新聞の「慰安婦記者」植村隆氏のインタビューをしました。これで、慰安婦問題についての日本国内での取材は避けながら、NYTに続いて海外紙のインタビューを受けた事となります。
全文はこちら。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/12/13/2014121300645.html
ポイントは、
・清々しいほど反省がありません。
・むしろ自分は被害者という側面のみ強調しています。もちろん犯罪はいけませんが。こういう人達に犯罪被害者という口実を与えないためにも、批判は良くても適切に行うべきと考えます。
・「私一人の問題ではなく、日本のメディアと学問の自由、民主主義への攻撃だ。卑劣な脅迫には屈しない」という姿勢です。
・自分たちへの批判は「『ヘイトスピーチ(差別的表現)』が多く書かれている」という事だそうです。(詳細は不明)
・植村氏の妻の母親は慰安婦・強制連行の被害者を支援する「太平洋戦争犠牲者遺族会」代表の梁順任(ヤン・スンイムまたはヤンスニム)氏だ。極右勢力は、植村氏が「妻の母親のためにありもしない事実を捏造して報道した」というあきれた理論で攻撃している、というのが朝鮮日報の見解です。
・インタビュアーは「日本政府は、慰安婦の強制連行を認めて謝罪した河野談話を検証するなど、慰安婦の存在自体を否定しようとしている。」としていますが、それは多数派では無いと思います。慰安婦がいたという事を否定する人はほぼいない思います。問題はそれが当時の価値基準で大きな問題であったのか、という事かと思います。
・植村氏の主張「だが、慰安婦問題の本質は、自身の意思に反し慰安婦としての生活を強要された女性の人権問題だ。国連も米国も人権問題の視点からアプロー
チしている。文書として残されている証拠の有無を問う主張は、世界的にも通用しない」というのは、古巣の朝日新聞や日本の左派勢力、NYT等の海外メディ
ア、韓国の勢力、クマラスワミ氏等と同じラインですね。ただ、不思議なのは、1991年当時そう言っていましたっけ?2014年になって論点変えていませんか?
・「私は心から日本を愛している。」これは初めて聞きました!
・今後の計画について、「(前略)最近は日本のメディアから慰安婦関連記事がほとんど消えている。元慰安婦の最初の証言を報道した記者として、慰安婦関連問題をまた取材したいと思う。宿命だという気もする。元慰安婦たちが亡くなる前に、この問題が解決されるよう一助となりたい」これは驚きましたが、「宿命」とまで言うのなら、この問題を「女性の人権問題であり本質は変わらない」と主張し続けている古巣に復帰して思う存分やってもらったら良いと思います。
・「北星学園大学だが、脅迫電話が相次ぎ、学生募集に支障が出たり、テロに備え警備員を増やしたりすることで財政負担が増えるという理由から、来年は講師
契約を更新しないことにしたと報じられた。ところが、学内外から「脅迫に屈したら、学問や信念の自由は終焉(しゅうえん)となる」と批判の声が上がり、大
学当局は最終決定を先送りしている。」と揉めているようです。繰り返しになりますが、脅迫行為はいけません。しかし、大学当局として、雇用継続したい教員の契約を延長し、脅迫の圧力によらないのであれば継続したくない教員の契約を延長しない自由もまた、大学の自治でしょう。逆に「守る会」の圧力で大学側が雇用を無理やり継続させられたらそれこそ「大学の自治や学問の自由」の破壊ではないでしょうか?完全な営利企業では無いにせよ、大学だって商売の面もあります。雇用継続で大学経営がピンチになったらどう責任を取るのでしょうか?
・やはりこのインタビューでは大事な部分がありません。名乗り出た最初の元慰安婦金学順さん本人が「親にキーセンに売られた」と言っていたものを、植村氏は記事の中でなぜか「女子挺身隊の名で戦場に連行された」と書いた事のミステリーに全く触れていません。
0 件のコメント:
コメントを投稿