日本の慰安婦問題研究のリベラル側の権威である吉見義明教授が「『慰安婦=性奴隷は捏造だ』と次世代の党桜内氏に指摘されたのは、自分に対する名誉棄損である」と主張している裁判において、慰安婦問題の権威である秦郁彦氏が同裁判の被告側証人として意見を述べたのは先日ご紹介しました。
http://www.sankei.com/column/news/150725/clm1507250004-n1.html
秦氏の主張です。「彼女たちを性奴隷と形容するのは人格的侮蔑である」
ここで考えてみたいと思います。
秦氏の指摘の意味は「誇りを持って職業として慰安婦をやっていた女性も多いのにそれを無視して慰安婦を性奴隷と呼ぶのは本人達に失礼」、また、「性奴隷と呼ぶべき境遇にあったわけでもない」ということかと思います。
これは現代に当てはめて考えます。AV産業や性サービス産業など現代でも似たようなものはあります。それらに従事する中には嫌でも事情があってやっている辛い人もいるでしょうが、そうではない、好きでやっている、経済的その他の理由で前向きに頑張ってやっている人も一定数います。それら女性たちを全て「悲惨な存在」「性奴隷」と呼ぶべきでしょうか?例えばAV女優の方に「あなたは性奴隷だ、辞めなさい」「あなたは悲惨だ」と言っても「馬鹿にするな、好きで誇りを持ってやっている、余計なお世話だ、職業差別だ」となるかと思います。
吉見教授に何が分かるのでしょうか?
ここでもう一度最近出された色々な意見を振り返ります。
吉見氏「『慰安婦=性奴隷は捏造だ』と指摘されたのは、自分に対する名誉棄損である」
秦氏「彼女たちを性奴隷と形容するのは人格的侮蔑」
秦氏「実態に合わない誇張をし、歪曲して性奴隷という表現を使うのは捏造というほかない」
自民党特命委員会「慰安婦が性奴隷であったという韓国などの主張は日本に対する性奴隷」
そして最後に私も「日本軍慰安婦は性奴隷であった」というのは日本に対する名誉棄損であると同時に、元慰安婦の方も必要以上に貶め不幸にするものと思います。
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