6月2日、朝日新聞で「慰安婦問題、識者と考える」という大きめの慰安婦関連記事が出ました。
朝日新聞は昨年12月、慰安婦問題で第三者委員会報告書を受け、社長が謝罪し、そして、今後の方向性を示しました。その席では「重く受け止める」を繰り返して一定の謝罪はしつつ、「自分たちの主張と違う方との意見交換や、紙面の中で切り結ぶ言論の場を作る」「慰安婦の方々の様々な実相に迫る報道をこれからも行っていく」としていました。
(ちなみにその席で約束した第三者委員会報告書の英訳を国際機関や海外メディアに送付する事はまだ実行されていない模様です、これはおそらく後述の「取材班を立ち上げ、慰安婦問題をめぐる国内外の動きや研究成果などを探っています」と説明するものと考えられます、そうなると要するに様子見です)
その後個別の慰安婦関連の記事は約半年間、従来通りの論調で見られてきましたが、今回の大型記事の最後に、
【多様な考え、伝えていきます】
朝日新聞は昨年末、「慰安婦となった女性の多様な実態と謙虚に向き合い、読者にわかりやすく伝える取り組みをより一層進め、多角的な報道を続けます」との考えを表明しました。
朝日新聞は「朝鮮人女性を強制連行した」とする故吉田清治氏の証言を虚偽と判断して記事を取り消し、おわびしました。取り消しが遅れたことへの反省から、慰安婦報道の検証を第三者委員会に依頼し、委員会からは、意見の分かれる論争的なテーマについては、「継続的報道の重要性を再確認する必要がある」
と報告書で指摘されました。
戦時中、慰安所が作られ女性が慰安婦にさせられた背景に何があったのか。元慰安婦の救済をどう考えるか。朝日新聞は取材班を立ち上げ、慰安婦問題をめぐる国内外の動きや研究成果などを探っています。これからもさまざまな立場の意見を紹介し、この問題を考える材料を伝えていきます。
(取材班)
という記述があり、昨年末の会見を受けた文言が出ておりその内容からも、また、187人声明も出た(またはこれとそもそも連携した?)事も機にして、慰安婦問題の本格的反撃を開始したものと確信します。その第一弾がこの記事であると思います。しかし、「さまざまな立場の意見を紹介し」と言いつつも、のっけからかなり偏向した内容の記事となっており、困惑を覚えます。次回以降でその問題点を指摘していきたいと思います。
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