植村隆新社長 株式会社金曜日HPより
(同社HPより)
http://www.kinyobi.co.jp/news/?p=4007
「週刊金曜日」をご存知でしょうか。amazon等で探していただくと分かりますが、いわゆる左翼雑誌です。週刊金曜日は、これまでに何度も植村さんを応援してきました。週刊金曜日は出版不況もあり、また、内容がますます世の中に受け入れられず、発行部数わずか1~2万部となり、これまで何とかヒット作「買ってはいけない」の蓄えで会社を続けてきたようですが、会社としては風前の灯といえるでしょう。それは会社も定期購読者向けの書面で認めています。
なぜ、植村隆氏なのでしょうか。彼は記者ですが、経営の経験はありません。しかし左右共に抜群の知名度があります。植村氏のここ数年の動きについては、当ブログでも取り上げてきました。
始まりは、朝日新聞社内で北海道に飛ばされ、しばらくおとなしくしていた彼が、マスコミ→大学への天下りのパターンで、神戸の女子大の大学教授になることが週刊文春の報道で分かり、同大学に全国から批判が殺到し、教授就任の話が立ち消えになりました。その後、北海道で講義を持っていた縁で、北星学園大学が彼を雇用することとなりました。そこにも批判が殺到し、そこでの雇用形態は1年更新でしたので、更新されるか否かも焦点になりました。
その間、彼への批判の中にはやり過ぎ・違法な形で行なわれるものもあり(家族への脅迫など)、それをきっかけに植村氏は「国民の敵・国賊」から一転、「被害者・卑劣な右翼と戦う悲劇のヒーロー」に変身しました。北海道は元々左翼の強い地域です。その中で植村氏の雇用を守れ、人権を守れ、という運動が、最初は北海道の学者、弁護士などで始まり、やがてそれは全国の学者、弁護士、文化人、活動家など、全国の左翼が大集合という形となって発展していきました。当然彼の北星での契約は更新されます。
その盛り上がりに力を得た植村氏は、反撃に出ます。普段は国家や国家権力を否定する彼らですが、裁判を用いて、自分を「捏造記者」と批判してきた櫻井よし子氏や西岡力氏などの天敵や、新潮社(週刊新潮)、文芸春秋社(週刊文春)などを100名以上もの弁護士(その代表は反社会的集団「レイシストしばき隊員」でもある神原元弁護士)に守られながらこれらの人々を訴えるに至りました。その中で、植村氏裁判は、なぜか「日本の民主主義を守る戦い」「学問の自由を守る戦い」「リベラルを守る戦い」「安倍政権との戦い」などと「昇華」して行き、植村氏は左翼側のヒーローに祭り上げられることとなったのでした。
(植村氏支援ブログ、関係者や講演会等の登場人物のメンツがいわゆる左翼オールスターです)
http://sasaerukai.blogspot.com/
裁判の結果はこの後出ますが、その間、植村氏は韓国カトリック大に功労者としてなのか迎えられて、現在は韓国の大学教員でした。
植村氏はこれまで裁判や著書の中でずっと「自分は捏造記者ではない」と主張し、ここだけは譲れないというポイントなのだと思いますが、私の感覚では、金学順氏の紹介記事で、
「日中戦争や第二次大戦の際、『女子挺身隊』の名で戦場に連行され、日本軍人相手に売春行為を強いられた『朝鮮人従軍慰安婦』」と書いたり(その言い訳が「『連行』とは書いたが、『強制連行』とは書いていない」)、 別の記事で金学順氏を買ったキーセンの置屋の主人を「地区の仕事をする人」と表現するなど、このような事を、韓国の慰安婦運動団体幹部の義理の息子がやっていたのであれば、これは私の感覚では「捏造記者」そのものであり、また、今で言うところの「フェイクニュース」そのものです。
植村氏がそうであるように、「週刊金曜日」もまた、左翼陣営の象徴の一つです。このままではジリ貧となり消滅します。今回の社長就任劇というのは「悲劇のヒーロー植村氏」物語の一つの結末と言え、また、風前の灯の「週刊金曜日」もまた、やけもあるかも知れませんが、「スター植村隆」に復興の一縷の望みを託したのかも知れません。
今回、左翼陣営はこれまで慰安婦問題や科研費などのタブーに挑み続けた杉田水脈議員の、LGBT記事問題をきっかけとした「新潮45」の事実上の廃刊を喜んでいるでしょうが、植村新社長を迎えた「週刊金曜日」は今後どうなるでしょうか。
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