2018年4月30日月曜日

韓国で裁判所が米軍慰安婦への補償を命令、人権侵害など認める

http://japan.hani.co.kr/arti/politics/29733.html

2月に慰安婦問題で重要な裁判の判決が韓国で出ていました。

「基地村」と言うのは朝鮮戦争以降韓国に設置された居住地で、韓国軍・米軍・国連軍向け慰安所がありました。韓国は日本に対してあれだけ日本軍の慰安婦問題を批判していますが、自分達も同じような事をやっていたという事です。それだけではなく、その実態は日本の慰安婦よりもはるかに悪く、「強制連行」もあるなど、まさに「性奴隷」であったと言われています。

問題は韓国だけではありません。アメリカの一部は韓国の慰安婦による日本バッシングに加担していますが、アメリカも同罪であったということです。また、ちょくちょく日本を批判したり、偉いかのように「勧告」を出してくる国連ですが、これも同罪であったということです。

この裁判は基地村の慰安婦であった約120名の女性が韓国政府を訴えたものですが、2017年1月の一審では違法な監禁があったと認められる全体の一部の原告のみに対する賠償が命じられ、国家による管理売春については問題と認められなかったものが、今回の高裁判決では国家による管理売春や人権侵害についての責任を認め、原告全員に対する慰謝料の支払いが命じられました。当時の基地村管理の最高責任者が朴正煕大統領でしたのでその娘の朴槿恵大統領政権時の一審判決と、それと対立する現政権における高裁判決の背景の違いも韓国だけにあるかも知れません。

これから分かる事は何でしょうか。慰安婦問題において、合法かどうかの問題があったかや当時の社会的な規範に照らし合わせてどうかという点はさておき、女性の不幸な境遇や運命という側面があったのは間違いないでしょう。ただ、それが日本軍だけの話であったかと言うと、軍隊と性の話はそれこそ古今東西どこでもあります。日本軍に慰安婦がいたのと同様、韓国軍にもいました。米軍も韓国でも日本(RAA)でも利用していました。欧米もそうです。国連軍の世界各地での性スキャンダル(援助物資を渡してやるからと現地の少女に関係を要求など)もあります。さらには軍と慰安婦ではありませんが、最近の国際援助関係者の性スキャンダルは欧米の国際援助業界を震撼させています。また韓国人の遠征売春は続いています。ですからこのように軍と性の問題、国際的な性の問題というのはいくらでもあるわけです。ただそれを、日本バッシングに使いたい勢力が善を装いつつ政治的に利用し、「この世の慰安婦問題・酷い人権侵害は日本軍慰安婦性奴隷問題だけ」「他は知らない、大した問題では無い」というスタンスでやってきたというだけの話です。 

そのことを知るのには今回の話は良い機会だと思います。